生きづらいメガネキャラが愛おしすぎて困る
こんにちは、社員Nです。
今日のテーマは「生きづらいメガネキャラ」でお送りしたいともいます。
そもそも「生きづらいメガネキャラ」ってなんやねん、とお思いのことかと思います。
ではまず、こちらをご覧ください。
・生きづらくないメガネキャラクター例
出典:
http://www.ytv.co.jp/kindaichi_r/character/index_4.html
言わずとしれた警視庁捜査一課のエリート警視です。
主人公にチクリと嫌味を言うことはあるものの、非常に冷静で頭の切れるキャラクターです。
メガネと言えば冷静沈着、頭脳明晰を体現しているようなキャラクターですね。
そのほかにも、『坂本ですが?』の坂本君や『アイドルマスターSideM』の桜庭薫さん等、エリートな切れ者メガネキャラは枚挙に遑がありません。
メガネキャラを好きな方は、こうしたキャラクター性が好き、という傾向が強いのではないでしょうか。
しかし、こうしたメガネキャラの王道エリート系とは別に、アニメ・漫画界隈にて描かれるメガネが存在します。
それが「生きづらいメガネキャラ」です。
・生きづらいメガネキャラクター例1
例:風見裕也 『名探偵コナン』
出典:
今年も開催!全国の東急ハンズ18店舗にて劇場版「名探偵コナンゼロの執行人」公開記念フェア
https://www.tokyu-hands.co.jp/recommend/variety/180328-conan.html
今大人気の名探偵コナンより。警視庁公安部に所属する警察官で、階級は警部補。
あくまで警視庁の公安部なので多少違いはあると思いますが、
こちらの長野県のキャリアアップのフローを見ると、昇進の早い交通部門でも警部補昇進は34歳となっています。
つまり風見の30歳にして警部補という階級はおそらくそれなりにエリートであることを意識して設定されているのではないでしょうか。
ではそんな風見裕也30歳はなぜ「生きづらいメガネキャラ」なのか?
1・記憶喪失の被疑者と(記憶を思い出させるためとはいえ)観覧車に二人きりになり昏倒させられる
映画『名探偵コナン 純黒の悪夢』で、黒の組織のスパイ容疑のかかっている女(キュラソー)への身柄を強引に捜査一課の目暮警部から奪い、さらにキュラソーの記憶を戻させるために、彼女が発見された水族館の、大観覧車のゴンドラ内で二人きりになります。
このゴンドラに乗ること自体は上司である降谷の指示なのですがそこで記憶を取り戻したキュラソーに昏倒させられてしまいます。
あんたそれでも警察官か。
確かにキュラソーは常人にはあり得ない身体能力の持ち主です。
ですがそもそも警視庁に侵入し、降谷を撒いて逃げる程の実力の持ち主だと言うことは追っていた風見も十分承知していたはず。なのにあっさり倒される。大丈夫か公安。
2・上司を人殺し扱いした上捜査情報をほぼ初対面の小学一年生に話す
映画最新作『ゼロの執行人』での失態です。(ネタバレ注意)
降谷のことを取り調べ中に被疑者を自殺させたと知り、そのことを揶揄してコナンに「安室という男は 人殺しだ」と口を滑らせるんですけど、そもそも被疑者は自殺なので人殺しという表現はおかしいでしょう。そこまで追い詰めてしまったという意味合いな訳ですが、警察関係者がそんなガバガバ表現で良いのか?
さらにそのことを居合わせた小学一年生に話すのは完全に守秘義務違反でしょう。
まあコナン世界(金田一もだけど…)において捜査情報における守秘義務なんてあってなきがごとしなには今更ですが。
にしても小学生に「人殺し」は……
3・「それでよく公安が務まるな」
映画最新作『ゼロの執行人』での失態その2。(ネタバレ注意)
コナンに発信機をつけられた風見からスタイリッシュにそれを取った降谷のそのあとの一言。いわずもがな小学生に発信機をつけられて気づかない公安警察官とは。
つまり風見裕也という男は一見すると警視庁のエリート警部補でありながら、実は(作中で描かれている限りでは)かなりのドジっ子。
あくまでも降谷零(安室透)の部下であり彼の有能ぶりを引き立たせると言う役目もあってのことでしょうが、それにしてもうっかりすぎる。
いたって真面目に仕事をこなしているのに、なかなか成果が出ない、これは生きづらいでしょう。
本人も(公安と言う職務柄もあってか)無表情の鉄面皮な人物で他人から誤解されやすいい気質なのも、生きづらさポイントが非常に高いです。
・生きづらいメガネキャラクター例2
例:氷上格 『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Kiss』
出典:
ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Season|登場人物
http://www.konami.jp/gs/game/Girls_Side/2nd_Season/character/hikami.html
風見以上の生きづらさを抱えているのがこの氷上格(ひかみいたる)くん。
見た目通りの真面目優等生キャラで、ゲームプレイの展開によっては生徒会長にもなる人。
彼の生きづらさは、「真面目である」そのことにつきます。
1・1年性で生徒会執行部選挙にあまりに真面目な演説で反感を買って生徒会長に落選
学園を良くしようという意気込みで1年生ながら生徒会長に立候補するも、「この学園には校則を守れていない生徒が多い!もっと校則を周知徹底させる!」と演説をし、生徒からの支持を得られず落選します。
彼はとにかく「他人にも自分も厳しく」という厳格な人柄なので、周りからの反感を買いやすいのです。
この選挙の後、主人公相手に「また、嫌なヤツだと思われたかな……。」と吐露するシーンがあり、自分でもそういった姿勢が周りに好かれないということを自覚もしています。
真面目すぎる故に周囲と上手くやっていけない、生きづらいですね。
2・他の役員のために自分の時間を削って文化祭の準備を行う
先ほど「他人にも自分も厳しく」という人物だと述べましたが、彼にももちろん他人に優しいところはあります。同じ生徒会執行部のメンバーを休ませるため、放課後の遅い時間から文化祭期間中の執行部員のタイムテーブルを組むという仕事をこなそうとします。
さらにこのあと主人公もこの仕事を手伝ったため二人して帰宅が遅くなるのですが、主人公を家まで送った後に「自分が手伝わせたせいで帰宅が遅くなってしまった」と家族に謝罪しようかと申し出るのです。
同じ生徒会メンバーや主人公に対する気遣いは素敵な心がけで、彼の誠実な人柄がよく現れているエピソードですが、反面「自分が余分に仕事をしておけば他の人を助けられる」という自己犠牲精神は少し危うい気もします。将来ブラック会社で身を粉にして働きそうな…
3・「これは手信号だよ!」
氷上くんとの登校時のイベントで、彼はなんと自転車(一応ママチャリではない)に乗ってヘルメットをかぶりつつ手信号を披露するというスチルで登場します。
自転車の安全利用のためヘルメットを被ることが推奨されている現代でも、手信号マスターしてる自転車利用者はそうはいないのではないでしょうか。
ちなみにこのスチルから彼は「メッティ」という愛称でファンから親しまれています。
その人気故に(?)公式のリクエスト壁紙にも登場しました。
出典:
ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Kiss
http://www.konami.jp/gs/game/Girls_Side/2nd_Kiss/download/request.html
こうした「生きづらいメガネキャラ」は(ここまで強烈ではないにしろ)「真面目・実直で損をしがち/要領が良くない」という性格で割と現実にいる気がするし、とくに学校等では基本的に真面目であることが多いオタクにとっては共感できるキャラクター性ではないでしょうか。
それゆえこうしたキャラクターを見た時、なんとも言えない感情が込み上げてくるのです。
「君の苦労や努力は私がわかっているよ!」と声を大にして伝えたいような。
頭脳明晰な切れ者メガネキャラだけではなく、たまにはこんな「生きづらいメガネキャラ」も愛でてもらえたら嬉しいです。